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10月26日 出発
8時25分、成田空港第一ターミナル集合だが、寝坊してしまい、8時20分ぎりぎりに到着。今回の旅行の主催者である日本食料新聞とJTBの担当さんがお出迎えしてくれました。みんなに見送られ、出発。機内はガラガラだったので、各自移動したりで、私は3人がけの真中に1人で座りました。こんなにゆったりできるなんて快適。約12時間の空の旅はあっという間でした。空港に着いたのは現地の時間で15時30分。そのままホテルに移動。今日の夕食はホテルで、自己紹介等を兼ねてとなる。いきなり個室のサロン風なところに案内されて緊張していたのか、長旅の疲れていたのか、静かめな夕食であった。
10月27日 ブルターニュへ
8時発のナント行きTGVに乗るために、5時30分に起き、部屋で軽い朝食?(ビスケット、バナナ、ヨーグルト、コーヒーといった感じ。荷物が重くなるとわかっていながら、もちろんジャムの小瓶はお持ち帰り。)をすませ、7時にホテルを出発。ホテルのロビーではガイドの安部さんが待っていた。安部さんは昨年のアルザスの時のガイドさんで並木先生とは名コンビである。久々の再会と旅の始まりにウキウキの気分。駅には少し早く着いたので、キオスクのような店に立ち寄る。小さいコンビニくらいの広さで、新聞、雑誌・本、お菓子、飲料、サラダのようなお惣菜が少々おいてあるといった感じである。さすが食の国フランス!キオスクなのに料理本が沢山おいてあるのには驚きでした。
TGVはきれいで、広くて、速いし快適。そして、ほとんどの乗客が我々のようにスーツケースを持って乗りこんでいました。出発して、何分も経たないうちに景色はパリ市内とは一変して、牧草地帯や畑が続きます。フランスはやはり、農業の国なのだなと実感しました。2時間でナント着。すぐにバスに乗り込み、ゲランドへ。ゲランドに向かう途中、バスの中では、ガイドの安部さんによるブルターニュ予習講座が始まる。いろんな問題が出され、突然指されるので、あんちょこ(先生と貝瀬さん作の資料)を見ながら、みんなでお勉強タイム。お昼ちょうどに中世の城壁にかこまれたゲランドの街に到着。かわいらしい、レストランにて昼食をとる。メニューはまず、豚や牛の腸間膜などの内臓を年輪状に巻いてソーセージ状にしたアンドゥイユというもの。結構くせがあるが、塩味が効いていて、内臓系が好きな私にはくせになる味でした。次に干し鱈にマッシュポテトを添えたもの。ソースはブールブラン。魚に一番合うという白バターソースである。そしてデザートはポワールベルエレーヌ。コンポートした洋ナシのスライスが並べられ、その上に温かいチョコレートソースがかかっていて、アイスクリームが添えられている。普通は、洋ナシが丸ごとコンポートされたものが多いそうで、スライスされているのは珍しいとのこと→並木先生の解説。 |
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大急ぎで食事をすませ、塩田へ向かう。レストランからバスで10分くらいとのことだったがいっこうに到着しない。雨も強くなってきた。どうやら台風らしい。大粒の雨だ。店を出てから約1時間後、ようやく到着。なんと、運転手さんが迷ってしまったのだ。雨が激しいため、館内での説明のみだったが、模型と大きな写真で、塩が完成するまでを学ぶ。ゲランドの塩は100%自然海塩。洗ったり、精製したりせず、自然のままの手作りの塩。その為、色は少し灰色がかっているが、ミネラル分はとっても豊富。特にマグネシウムが含まれているのがポイントだそうだ。名人の力説を聞いた後はショッピング。最初からスイッチが入りまくりで、フルールドセル(塩の花)やハーブ入りの塩、塩バターキャラメルなどを買いまくる。さすがに塩は単価が安く、あんなに買ったのに・・・という感じであった。あぁ、できることなら、大袋で購入したかったなぁ・・・。
15:30ゲランドを出発し、キブロンヘ向かう。17:00迄にルルーさんのお店に着かないと工房が見学できないとのことだが、ゲランドからキブロンまでは約2時間かかるとのこと。間に合うかどうか、一同ドキドキしながら向かう。
キブロンは半島の先端に位置する小さな街で、リゾート地としても人気があるそうだ。昔は島だったところが陸続きになったそうで、先端に向かう途中は両側が海の一本道である。街の中央でバスを降りる。白い建物とブルーの海のコントラストが美しく、ギリシャを思わせる感じ。でも、そんな景色を楽しむ暇もなくルルーさんのお店に急ぐ。ルルー(Le
Roux)といえばなんといってもC.B.S(キャラメル・ブール・サレ=塩ーバターキャラメル)。また、ジャンポールエヴァン、メゾンドゥショコラとともに、フランスのトップ3ショコラティエに選ばれている店でもある。今回の旅行の中でも、楽しみにしていたお店の1つだ。しかし、到着したのは5:15頃。工房の仕事は終了していて、職人さんたちは帰ってしまっていた。残念。そのまま、店舗見学兼お買い物タイムに入る。もちろんC.B.Sを買う。250gの箱入れで13ユーロとキャラメルにしてはお高めだが、食べてみれば納得するはず。やさしい甘さとほのかな塩気が口の中でとろけるのだ。みんな1万円分くらいは購入していましたね。手提げ袋一杯の品を見下ろし、「キャラメルで1万円かぁ……」という声に、一瞬我に帰ったけど、次の瞬間には「買い忘れたらサロンドショコラでも買えるわよね」とまだまだ買う気な自分がいました。fieur
de sel(塩の華)のチョコレートもおいしかったです。板チョコのなかに塩の粒が入っていて、甘さの中に塩気がアクセントになって絶妙。さすが、5つ星のショコラティエである。日本でも塩入りチョコレートってあったけど、全然違う。ちょっとはまりそうな大人の味でした。
お次は、ブルターニュの郷土菓子の店メゾン・リギデルのはずだったが、なんとお休みだった。またまた残念。次に向かったのは、海辺にあるアラン・オードベールという、キブロン名物の棒つき飴のお店。かわいい包み紙にくるまれた色とりどりのアメたちがずら〜っと並んでいて、子供たちがむらがっていた。フルーツ味とキャラメル味で約50種類ほどあるそうで、「きゃ〜どれにしよう!」という感じである。結局、ミックスで10本セットになったものを購入。結構ずっしりしていてビックリ。お買い物としては、1日目にしてはやくもスーツケースの重量が心配になってしまいました。きれいな海岸線を歩きながら、この街もまた来たいな・・・と思いました。 |
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再びバスに乗り一路、今日の宿泊地ロリアンへ。キブロンからロリアンまでは約1時間。ホテルについて、少ししてから、街に出る。今日の夕食はフリーで、男性陣、女性陣にわかれて夕食の店を探す。ホテルの並びにはギロ屋さん(ギロは羊肉のそぎ切りと野菜、ソースをピタパンに入れたギリシャサンドです。 by並木先生)なんかがあったり、もちろんマックなんかもあった。スーパーがあったので、ちょっとより道。フランスはさすが乳製品の国である。さほど大きくないスーパーで日本でいえばコンビニくらいの店なのに、バターとかチーズとかのコーナーがものすごく充実していた。サラド・ド・セルリ・ラーヴを見つけ即購入。根セロリを千切りにしてマヨネーズと和えたサラダで、フランスのお惣菜の定番。前回フランスに来た時食べて、私がはまってしまったものの1つである。日本で食べるセロリに比べて全然くせがなく、大根サラダと間違えてしまったくらい。セロリ嫌いの私だが、大変気に入ってしまった(セルリ・ラーヴは=根セロリ。セロリとじゃがいもを合わせたような風味&食感です。 by並木先生)さてさて、本日の夕食の店を求めて、街を歩く。並木先生の嗅覚か、いい感じのブラッスリーにたどり着く。しかも、本場顔負けのアルザス風ブラッスリーで、テーブルの上にはアルザス焼きのお皿とアルザス独特のワイングラスが並んでいる。即決でこの店にした。しばらくすると、男性陣もこの店にやってきた。別々に行動したものの、やっぱりこのお店なのねって感じでした。注文は、サラド・二ソワーズ、タルトフランべ、プラトー・ド・フリュイ・ド・メールそして、アルザスワイン。サラド・二ソワーズはニース風サラダで、トマト、黒オリーブ、アンチョビ、ゆで卵、ツナなど盛りだくさん。フランスに来て、生野菜にあまり出会っていなかったのでうれしい限りである。タルトフランべはアルザス風極薄ピザ。紙みたいに薄いのでいくらでも食べられそうな感じ。そして、ご当地名物、プラトー・ド・フリュイ・ド・メールは海の幸の盛り合わせ。かき、手長えび、オマールえび、かに、大小の貝類など、驚くほどの山盛りである。食べても食べてもなかなか減らない。目でも舌でも楽しめる、わくわくするような一品でした。 |
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10月28日 カンペールへ
朝8:30にホテルを出発し、ポンタヴァンへ。ポンタヴァンはゴーギャンとゴッホなどが住んでいたという街。街の中央にはゴーギャンの銅像があった。朝早く、雨も降っていたせいか、街はひっそりとしていた。バスを降りて、かわいらしい町並みを写真に収める。この町の名物はガレット。缶入りガレットを売るお菓子やさん(お土産屋さんでも売っている)、そしてゴーギャンの絵が飾られているお店の印象が強かった。また来たいと思うくらいかわいらしい街でした。10時過ぎ、本日の視察地トロゥ・マッドという、ガレット工場に着く。この工場はポンタヴァンのパン屋の夫婦が1920年に設立。今でも、設立時と同じ伝統的なレシピが守り続けられているという。従業員は98%が女性。工場内は撮影厳禁。白い帽子と上着を着用し、工場内に入ったとたん、ものすごくいい香り。ベルトコンベアーにのった丸く成形されたガレット生地がオーブンの中を通り過ぎていく。焼きの工程は3段階になっていて、まずは250℃で焼く。第2段階も250℃だが、この段階で水分がぬける。第3段階は240℃で焼き、ここでは表面に焦げ目をつけるといった感じである。オーブンの中央と端を通過するのとでは、多少の焼きムラがでるが、ここではその手作り感が、良さのひとつだという。この工場では正真正銘ナチュラルなお菓子を作っているのだ。人工的に余計な手を加えたりはしない。もちろん添加物も一切なし。材料も近郊のものばかりを使用。ブルターニュ産の純粋なバター、卵、小麦、、そして牛乳にいたっては農家の絞りたてとのこと。材料を聞いただけでも、おいしさが想像できる。工場内を見学した後は、ブティックでショッピング。ゴーギャンの絵をあしらった色とりどりの缶に迷ってしまう。
その後、シードル工場のあるカンペールに向かう。昨日に引き続き、運転手さんが迷ってしまった。普通の観光とは違って、狭い街や村の道を通り、目的地はいずれも看板のない工場ばっかりなのだから無理もない。しかも、途中で親切なおじさんが連れて行ってやるから俺の車について来いって言ってくれたのだが、目的地の隣に案内されてしまった。そうしているうちに風雨が強くなり雷まで鳴りはじめた。ようやくたどり着いた、マノワード・カンキス。若くてきれいなモデル風の奥様が案内してくださいました。そして奥様のそばにはいつも、大きくておとなしい犬が。もともとりんごのみ作っていたが、シードルを作ったら大変好評だったため始めたそうだ。ここのりんごは、肥料も防虫剤も一切使用していない。収穫も、もぎ取るのではなく、落ちるのをまって拾うのだという。落ちるということは、熟しているということ。シードルにはこの熟度が大切なのだそうだ。そんなりんごからできたシードルはすっきりとした自然の甘さ。ジュース、蒸留酒とともに試飲させていただきました。外に出ると、さっきの嵐は嘘のように晴れていました。
13:00、カンペールの市内に着く。ここで、2時間ほどぶらぶら。昼食はもちろんそば粉のガレットとシードル。人気店はいっぱいだったので、近くにある別の店に分かれて入る。っていうか、見渡すかぎり、ガレット屋さんが立ち並ぶガレット屋さん地帯だった。我々が入った店も非常に混雑していました。メニューも豊富で迷ってしまう。卵とチーズとハムの定番にトマトがついたものを注文。おいしくてぺろりと食べてしまった。デザート系のものも食べたかったが、時間もなかったので、我慢して、マカロンのお店ローラン・バトゥと、焼き菓子の店オ・ボン・ヴュー・タンへ。急ぎ足で、バスへ戻る。結局カンペール焼きは買わなかったけど、マカロンが買えたし満足。本日の宿泊地レンヌへと向かう。18:00過ぎにレンヌに着く。夕食前にレンヌの街を散策。レイグルというお菓子屋も閉店間際に駆け込み。ファーブルトンなどが並ぶ街のお菓子屋さんという感じ。夕食はホテルでだが、並木先生が郷土料理をお願いしていてくれた。スープはレギュ−ム、野菜のポタージュ風。なんか、ホッとするようなママンの味。思わず、おかわりをする。メインはブルターニュ産チキン(シードル風味のソース)のポテト添え。去年は付け合せにレンズ豆が多かったが、今年はパセリなどを混ぜたポテトが多い。デザートは土地のリンゴを使ったタルトポンム。そしてシードル(りんごの発泡酒。ちなみにカルバドスはリンゴの蒸留酒です by並木先生)。ブルターニュはワインではなくシードルなのだ。明日は、パリに戻るのか・・・、地方の穏やかな雰囲気よかったなぁと思いつつ眠る。 |
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10月29日 パリへ
8:30にホテルを出て、今日はパリまでの長旅である。途中サービスエリアで昼食をとる。サービスエリアといってもあなどれない。ファミレスっぽい店、カフェテリアのような店などがあり、ショーケースにはおいしそうな、ケーキやキッシュなどのお惣菜がならんでいる。売店にはサンドイッチ・サラダなどの軽食、飲みなどのほかに、ガレットやヌガーなどの物郷土菓子がならぶ。私はリプトンのマンゴー紅茶と、お惣菜の定番タブーレ、おみやげにドライサラミを購入。ちなみに、タブーレはクスクスに使うスムール(セモリナ粉でできた粒状のパスタ)にトマト、たまねぎ、ピーマン、ミントなどの刻んだものを混ぜ合わせ、オリーブオイルとレモン汁などを加えたサラダ。
13:30、パリ市内に到着。バスを降りてから、再び2組に分かれて、ピエールエルメとサダハルアオキへ。この2店も私は2度目、去年の記憶をたどりながら歩く。この日はエルメも青木さんも不在とのこと。残念。でも、お買い物は欠かせません。今回は青木さんのところでは焼き菓子を中心に、エルメでは、クグロフとチョコレートの詰め合わせなどを購入。
−メゾン・デュ・ショコラ−
入り口ではパスカルさんがお出迎え。そして、地下にある別室へと案内された。部屋に入った人から順に「きゃぁ〜」という歓声。後ろの方で、何があったの?と思いながら階段を降りていく。そして、私も入るなり「きゃぁ〜」といってしまった。なぜなら、案内されたのは、メゾン・デュ・ショコラの商品がディスプレイされた美しいサロン。しかも、中央の円卓にチョコレートののったお皿とエビアンが人数分用意されてたのです。お皿にのったチョコレートは全部で5種類。いくつも用意されたパネルを見つつ、パスカルさんによる詳細な説明を聞く。メゾン・デュ・ショコラは1977年にロベールランクス氏がパリにオープンさせた世界的にも有名な店。今では沢山のショコラトリーがあるが、当時はパリでもチョコレート専門店はここだけだったそう。手作りもここだけだったとのこと。いわば、ロベールランクスさんはショコラティエのパイオニアなのだ。そしてパスカルさんはロベールランクスさんの右腕。チョコを愛する人と仕事がしたいというだけあって、ここのチョコレートは本当においしいと思う。途中、ショコラショー(ホットチョコレート)が運ばれてきた。Valraona(ヴァローナ)のクーベルチュ−ルに水、牛乳を使用しているそう。重たくなるので、砂糖も生クリームも混ぜていない、生のままのチョコレート本来の味を楽しんでくださいとのこと。健康・味覚の為にも、砂糖・脂肪分は抑えた方がいいのだそうだ。ごもっとも。良いチョコレート作るには原料が大事とのこと。一番品質を左右するのはやはりカカオ。ベネズエラから輸入しているそうだ。生クリームはアルザス地方のもの。本来、ノルマンディーが名高い酪農地帯なのだが、ここのものは脂肪分が多く風味も強いので、チョコレート本来の香りが失われてしまうため、脂肪分が30%のアルザス産が適しているとのこと。この2つが基本となり、様々なチョコレートが生まれるのだ。それにしても、完全なる手作りだということには一番驚いた。しかも、チョコレートの種類によって製造法や温度などが違うそうで、それぞれにあった温度で手作業でつくるそうなのだ。おいしいわけだ。そして、そのおいしいチョコレートを試食。半分にカットし、少しづつ、ゆっくり口の中で溶かす。そして、違う種類を食べる時は、水をのんで、口の中をニュートラルにするというのが、チョコレートの食べ方なんだそうだ。勉強になりました。
−グラン・エピスリー−
パリのスーパーマーケットの中でも圧倒的な質と品揃えを誇る食料品館。生鮮食品、惣菜、乳製品、グロッサリーなどあらゆる食品が美しく陳列されているのだ。地下に製造ラボがあり、ほとんどがここで作られているという。肉や魚類も市場で買い、解体しているのだそうだ。ここはただ品揃えがいいだけではない。こだわりの一品がそろっているのだ。しかも、フランスだけでなく、世界中のあらゆるこだわりの品々が並んでいる。見せ方も大切なポイント。生菓子も作るだけじゃなく見せ方が鍵を握るとのこと。その為に、お菓子にまでデザイナーがついているそうだ。すごいこだわり。でも、ここは、1日中いても絶対に飽きないと思う。
−ポトフ屋さん−
今日の夕食はフリー。今夜は沢村さんと一緒に食事をする予定である。沢村さんは並木組で今年の7月からフランスにお菓子留学をしている。リッツで作ったという、ケーキを持ってホテルに来てくれた。久々の再会、パリ市内をスタスタと歩く沢村さんの後姿は、すっかりパリッ子である。沢村さんの案内でポトフ屋さんで夕食をとることにする。メニューとかはとくになく、だまって座るだけで料理がでてくるのだ(いえ、一応「全員ポトフで」とお願いしました。でも黙っているとほんとにポトフが出てきます。by並木先生)。私はフランスで食べるポトフははじめて。はじめにスープだけがでてくる。野菜と肉のうまみがしみでたスープで、思ったよりもこってりめでした。続いて、にんじん、キャベツ、ポテト、ねぎ、お肉、骨髄などの具が盛られたお皿がでてくる。お肉はとろとろだし、野菜には味がしみしみで、心からほっとする味。骨髄はパンにのせて、荒塩をパラッっと振って食べるのだそうだ。
最初は足りるかな・・・って心配だったけど、初めのスープが効いたのか、おなかいっぱいになってしまいました。 |
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10月30日 サロン・ド・ショコラ
−朝市−
8時過ぎにホテルを出発し、朝市へ。今日はもう1人のフランス在住並木組の井上さんをはじめ、計4名の参加者が合流。気が付けば、フランス語を話せる人が先生、安部さんを含め5名にもなった。なんて心強い。ここの朝市は昨年も来たのだが、露店の正面にエッフェル塔が見えるのだ。両側に、野菜・魚介類・肉・チーズなどの店が延々と続く。昨年は、目移りしてしまい、半分くらいまで進んだところで、時間切れになってしまった。今年こそは、最後までたどり着こうと、昨年に引き続きここにきた人はみんな思っていたに違いない。色とりどりの野菜や、毛のついたうさぎ、羽がむしられたままの鳥類などが並んでいるのを写真に収めつつ、さくさくと前に進む。いろいろ味見なんかをしながらも、今年は時間内に、最後まで行って、折り返し戻ってくることができた。一度でいいから、ここで、食材を買ってお料理してみたいなぁ。生野菜とかかぶりつきた〜い。本当にきれいで、おいしそうなんです。
−ジュラールミュロ−
次に行ったのはジュラールミュロ。私は約1年ぶり2度目であるが、なんだか、なつかしいというか、ほっとする感じがした。まるで、久しぶりに故郷に帰り、近所のパン屋さんに行ったみたいななつかしさである。ミュロさんがお出迎えをしてくれた。なんと今回は工房の中も見学させてくれると言うではないか!狭いということもあって、2組にわかれて、店舗と工房を見学。お店はパン、生菓子、ショコラ、キッシュなどのお惣菜が並ぶ。前回も思ったけど、ミュロさんのお店で、お惣菜なんかをいろいろ買って、食べた〜い。きっと気分は「現地民=パリっ子」である。そういえば、去年、ここで食べたタルトタタンは忘れられないくらいおいしかったなぁ・・・。そう思っていると、マカロンを試食させてくださいました。いろとりどりで迷いに迷って、私が食べたのはバジルとパッション。普段なら想像もつかないとりあわせである。
工房の中は思ったよりも狭かったです。各セクションに1〜2名づつといった感じ。日本人が3〜4名くらいいて、いろいろ話をしてくれました。あれだけの種類の商品があるのに、全部手作りなんだなぁ・・・。私達を案内しながらもミュロさんはちょこちょこと作業をしていました。忙しいところありがとうございましたっ!
−ラデュレ−
今日のランチはラデュレ。ここも前回きた時は、お茶ができないくらい混んでいました。今回はお話も聞けるので、2階の奥まったサロンに案内されました。クロワッサンなどのパンが3種、色とりどりのマカロンなどがセッティングされていました。コーヒー、紅茶が注がれ、優雅なティータイムといった感じ。まだまだこれからでてくるのかしら〜と思いきや終了でした。ランチというよりはティータイム。まぁ、次はサロンドショコラだし、いいか。食後、店内を案内してもらう。ケーキなどの商品も、写真撮影の許可をもらい、撮りまくる。内装もケーキもお上品で、美しく優雅な感じでした。 |
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−サロンドショコラ−
いよいよメインのサロンドショコラ。会場は、日本でいえば、幕張といった感じ。ものすごい人ひとヒト。パンフレットを購入し、会場の中へ。ちょっと目をはなすとはぐれてしまいそう。いったん自由見学をしたあと、マダムセツコの前に集合とのこと。さっそく、ピエールマルコリー二、ボワシエなどのブースを見て歩く。マダムセツコでは、メリーチョコレートカムパニーの社長自らお話してくださいました。そして、その横にはマダムセツコさん、ご本人が。マダムセツコの由来、ポスシステムの情報をもとにした販売戦略などについて、お話して下さいました。
その後、先日キブロンで行ったルル−さんのブースへ。ブースにはルル−さんご夫妻がいらっしゃいました。先日、工房見学ができなかったことを気にしてくださって、その場でチョコレートのデモンストレーションをしてくださいました。そして、できたてのチョコレートや、オレンジのコンフィのチョコレートがけを試食させてくださいました。そこへ、な、なんとテオブロマの土屋さん登場。あまりにも予想外の出来事に並木先生以上にツアー参加者一同驚き。土屋さんは先生と少し話し、携帯ナンバーを交換して去っていきました。ルル−さんのお話はまだ続きます。お店の話、チョコレートの話、そして、C.B.Sの話。C.B.Sはルルーさんが考案したということを本にしたというのだ。もちろん、フランス語で書いてあり、私には読めないが、写真をみているだけでも、楽しめる本だ。ほとんどの人が購入。そして、なんとルル−さんは1冊づつ丁寧にサインをしてくれたのだ。感激!勉強していつか読めるように努力します。さて、17時からは昨日お邪魔したメゾン・デュ・ショコラのロベールランクス氏によるデモストレーションだ。早めに席に着くことができたので、前列の真中を陣取る。すると、ステージに現れたパスカルさんが私達に気が付き、わざわざステージから降りてきて、握手をしてくれた。「きゃーっ、ありがとうございます!」って感じでした。デモストレーションは、昨日と、同じチョコレートを試食しながら、同じ写真をスクリーンで見る。ただ違うのは、通訳がいないということ。たまに、分からないところは隣にいた沢村さんに教えてもらいながらだったが、一度聞いているのでなんとなくわかった。これで、サロンドショコラは終了。あまりの人で、全部のブースをゆっくりみることはできなかったが、いろいろと貴重な経験ができました。お目当てのボワシエのチョコレートも買うことができたし。地下鉄に乗って、ホテルへと帰る。 |
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−夕食はカスレを食べに−
早いもので、この旅最後の夕食となってしまった。夕食はぺリゴール地方の料理の店Le
Sarladais(ル・サルラデ)。豚肉のコンフィ(アンションといいます。 By並木先生)のあとに、メインのカスレが大鍋で登場。そして、お皿にどっさりと盛られて各自の前に。カスレとは白インゲンとお肉を煮込んだもの。このお料理にはいろいろな逸話があり、並木先生にざっと語っていただく。それにしても、食べても食べても減らない料理である。お腹いっぱいなのに、お皿は半分くらいしか減っていない。結局、完食したのは並木先生だけ。恐るべし!デザートはアルマニャックでフランベしたタルトでもう、お腹ははちきれそう。これも並木先生は涼しい顔で完食していた。いつもながらあっぱれである。行きはメトロに乗ってきたけれども、帰りは腹ごなしにホテルまで歩いて帰りました。
10月31日 帰国前にマレ地区へ
今日は1日中フリータイム。しかし今日は日曜日。プランタンなどパリ市内の店はほとんどお休みなので、マレ地区に行く。マレ地区のRosiers通りは別名ユダヤ人街ともいわれている。つまり、パリ市内が閑散としてフランス人が休んでいる日曜日でも、ここはにぎわっているのだ。そして、一番の目的は、ファラフェルを食べにいくこと。ファラフェルはヒヨコ豆でできた団子や、たまねぎ、ナス、トマトなどが盛りだくさんにピタパンの中に詰まったもの。野菜がいっぱいでうれしい。しかも、団子も豆でできているから、とってもヘルシーな1品。その後は、時間まで、いろんな雑貨屋さんなどを見てまわりました。こうして、この旅もあっという間に終わりがきてしまいました……。夜23:00過ぎの便のため、20:00にホテルを出発。一番心配なスーツケースの重量もなんとかクリアし、帰りたくないけど、フランスをあとにしました。
11月 1日 夜成田着
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