第183回 日食海外視察ツアー
並木麻輝子先生と行く
パリ・ブルターニュを巡るデザート・惣菜研究&サロン・ド・ショコラ(チョコレート見本市)視察

日程:2004年10月26日(TUE)〜11月1日(MON) 7日間


視察予定場所事前予習コーナー
地域&料理&菓子&お店

このツアーはすでに終了しました。

◆ ブルターニュ地方での視察場所 ◆

【ゲランドの塩】
セル・ド・ゲランド ゲランド地方の自然保護区域に広がる塩田で、古くから伝わる製塩法を用いて作られる自然海塩。ミネラル分が多く、精製加工したり添加物を加えないため色はグレーに近い。太陽と風だけで自然に結晶化し、塩本来の旨味や栄養分がそのまま残っている。フランスをはじめ各国のシェフにも愛用者が多い。

【工房&工場見学予定  お店訪問予定 】

ルルー Le Roux 18rue du Port Maria 56170 Quiberon
口の中でとろりととろける柔らかなキャラメルで、フランスはもちろん、今や各国のスイーツファンを魅了するお店。中でもアンリ・ルルー氏が考案した C.B.S(キャラメル・ブール・サレ=塩バターキャラメル)は、やさしい甘みにほのかな塩気が溶け込んだほかでは出会えない逸品。また同店はショコラの名店としても名高く、ショコラのミシュランともいうべき「クラブ・デ・クロックー・ド・ショコラ」のガイドブックでもフランスのベスト 3ショコラティエに選ばれている。
C.B.Sは ル・ルー氏が1977年に開発した有塩キャラメル。ブルターニュの店舗と、パリの一部の店、HP上でのみ購入可能。このキャラメルを求めて世界中から客が訪れる。 1981年に特許を取得したこのキャラメルのレシピの詳細は明かされていない。

メゾン・リギデル Masion Riguidel 38rue de Port-Maria 56170 Quiberon
1983年創業、100年以上も続くブルターニュの郷土菓子の老舗。ガレット・ブルトンヌ、ファー・ブルトン、クィニーアマンなど、ブルターニュ名物がところ狭しと並ぶ。珍しい長方形のガレット・リギデルはお土産におすすめ。

ラ・ベル・イロワーズ La belle Iloise Z.A.Plein Ouest56150 Quiberon
「海の国」ブルターニュの特産である魚の加工品の専門店であり、キブロンにある最大のオイルサーディン工場。店内にはマグロ、サバ、サーディン、ニシン、アンチョビの缶詰から、ブルターニュ風のスープ・ド・ポワソン(魚のスープ)まで、風味や形もさまざまな魚の加工品が揃う。お店と工場の双方を訪問。魚の加工品の利用法、それらを生かしたレシピも教えていただく。

アラン・オードベール  AlainAudebert 5bld Chanard 56170 Quiberon
キブロン名物の棒つきアメ、ニニシュ・ド・キブロン発祥の店。フルーツ味は約 30種キャラメル味は約20種。良質のバターを使ったキャラメルも 20種以上を数え、選ぶのに困ってしまうほど。かわいい包み紙にくるまれた、色とりどりのアメが並ぶ店内はおもちゃ箱のよう。時間によっては作り立てのキャラメルも試食できる。

ローラン・パドゥ Rolland-Padou
マカロンと郷土菓子のお店。ここならではの塩バターキャラメル風味のマカロンは必食。その他、チョコレート、フランボワーズ、パッションなどのフィリングをはさんだパリスタイルのマカロンや、ロレーヌ地方のマカロン・ド・ナンシー(表面がひび割れたクッキー状)まで、さまざまなマカロンが楽しめる。

ラ・ビスキュイトリー・ド・カンペール・スティヴェル Biscuiterie de quinperstyvell 8rue du Chanoine Moreau 29000 Quimper
ここのクイニー・アマンやビスケットは素材へのこだわりが違う。オーナー自ら1年かけて見つけた最高級のチャーニングパウダーを使用しており、ブルターニュ地方のお菓子の基本(小麦粉&バター&砂糖)がしっかりと味わえる。クレープ・ダンテルもおすすめ。

ブール・ド・ネージュBoulede Neige12terrue des Boucheries - 29000 Quimper
1994年に製菓部門でフランス最優秀職人(MOF)
*1を受賞したシェフ・パティシエのジョルジュ・ラルニコル氏のお店「ブール・ド・ネージュ」。ブシュリー通りにあるこの店は行列ができるほどの人気。

マノワール・ド・カンキス  Manoir du Kinkiz75,chemindu Quinquis - Ergue-Armel - 29000 Quimper
フランスの農業省のコンクールで連続して金賞をとっている実績あるシードル*2メーカー。リンゴ畑を所有し、25種類のリンゴ(シードル用は10種類)を栽培している。

HBアンリオ HB HenriotRue Haute - BP1219 - 29102 Quimper
ブルターニュの人々や草木などのモチーフが職人の手によって描かれる伝統的な陶器のカンペール焼き
*3。素朴なタッチで描かれた絵柄は味わい深く、ブルターニュ地方の名産品として愛されている。

レイグル Laigre28rue de Nemours 35000 Rennes
マルセル・レイグル氏の菓子店。レンヌに2店舗ある。ガレット・ブルトンヌ、クイニー・アマン、ファー・ブルトンなどのご当地名物菓子が揃う。

ル・ダニエル LeDaniel13Galerie du Theatre 35000Rennes
MOFパティシエ、ローラン・ダニエル氏の店。マダムは日本人。パリで見るような洗練されたケーキが充実。店内の造りもお洒落。

トロゥ・マッド TraouMad Z.A.de Kergazuel-B.P. 38 F-29930 Pont-Aven
ポン・タヴァンはガレット・ブルトンヌ発祥の地といわれる土地。オリジナルの缶がかわいい同店のガレットはパリっ子にも人気が高い。同じくオリジナル缶入りのクレープ・ダンテルは、プレーン、チョコレート味、塩味など数種が揃う。

*1
MOF フランスが誇る名誉職人組合主催のコンクール。 1924年設立、約220職業に名誉を与える。
*2
ガレットとシードル ブルターニュの名物にガレットがある。そしてガレットに欠かせない飲み物がシードル(りんごの発泡酒)だ。
シ‐ドルを飲みながら、ガレットを食べ、その後デザ‐トのクレ‐プを食す。 食後はカルヴァドス(りんごのブランデー)で締めるのがブルターニュ流とか。
*3
カンペール焼き 1690年から作られているカンペール陶器。模様の絵柄はすべて手描きで今も伝統を守りながら製造されている。

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