2005年3月24日
東急セミナーBE
ア・ポワン 岡田シェフによる
〜私のお菓子作り〜
Report 
by.Yukiko Ootake  Photo by.Ikuko Kuraishi

 「料理王国」など専門誌に掲載される機会が多いパティスリー『ア・ポワン』岡田シェフのトークイベント。理論的にお菓子を作るこだわり職人と名高いシェフのお話は、素材のおいしい引き出し方や、カールやキャラメルコーンをヒントに作られたメレンゲ菓子の誕生秘話、面白い格言(ガレットブルトンヌをステーキに例えると・・ 厚焼きクッキーのガレットはステーキ同様に低温でじっくり焼いて生地の旨味を出す)など話題盛り沢山、笑いあり楽しい時間でした。
 調理師学校出身ならでは岡田シェフのお菓子は、料理の観念に基づいて作られているということが今回伺い知ることができました。ア・ポワンの幻のシュークリーム(1日限定100個とか!)のカスタードクリームのおいしさはホワイトソースのノウハウから来ているそう。ホワイトソースは炊いてから一晩、寝かせて置いた方が味が良くなるからカスタードクリームもホワイトソースと同様、時間を置いた方が味の幅がでるのだと岡田シェフ。そうそう、カレーも作った次の日がおいしいといいますし。
 熟成されて味がなじむんですよね。食の安全性が厳しく問われるご時世、個人店でも、カスタードクリームを一晩寝かせてお店に出す所など、どこ探してもないかもしれない。道具を煮沸したり衛生管理を徹底させ手間をかけ、本当の美味しさを追求するシェフの姿勢。この卵黄独特のまろやかなコクと旨味のカスタードクリームはア・ポワンでしか味わえない貴重な味なんだとお話を通じて有り難く感じてしまいした。

 お菓子に対するこだわりとおいしさの追求「自分で食べておいしいものをお客様に伝えたい」そんな岡田シェフの言葉を、お菓子を通じて受け止めることが出来ました。

ア・ポワン
東京都八王子市追分町23-15
Tel:0426-22-0333
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日&火曜日

写真上)
岡田シェフと並木先生との対談。時間があっという間に過ぎてしまった楽しい時間。
写真中)
受講風景。ショートケーキにフェーヴが入っている!というオマケ付で必至に探しまくる受講生。
写真下)
講座のために用意していただいたケーキ。
ショートケーキ、シュークリーム。そのほかいろいろ用意していただきました。


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