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サロン・ド・ショコラ訪問!
*印部分は並木先生のコメント!
おいしいわ、楽しいわ、シアワセだわの3拍子感激旅行記です。
by.えくれあ

■終わり良ければ、すべて良し! この旅の集大成:サロンドショコラ探訪!■10月30日(土)■快晴■

■ 朝8:00に集合!
この旅行も最終日間近というのに誰も疲れ知らず。8:00前に続々とホテルのロビーに元気に集合。。だけど、約2名姿が見えない。バスも待っているのに、来る気配全然なし。バスの中で2人を待つことしばし。早速、リッツのお料理学校に通っているSHIGEKOさんお手製のタルト・ポンムの試食準備に取りかかる。SHIGEKOさんの作品は、ディニッシュ生地のもので、見た目も、味も、パーフェクト。朝ご飯を食べたばかりと言うのにご満悦な私たち。遅刻組のふたりがバスに駆け込んで、いざ出発。今日も楽しくなりそう!

■ サックス通りのマルシェ
AVENUE DE SAXE 75007 木曜&土曜 8時〜12時
ここはエッフェル塔を眺めながら市場を楽しめるもっともパリらしい市場。やっぱり、エッフェル塔を眺めるとパリに戻ってきたんだなぁ〜という感慨にふけってしまう。その一方で豊富で新鮮な食材を目のあたりにして、ここが世界有数の先進国とは信じられない気分にもさせられる。ごく当たり前に、エンダイブ、エシャロットが並び、フヌイユ、根セロリ、黒大根まである。ジロールやセップが秋の彩りをそえ、色とりどりのりんごが誇らしげに並んでいる。野菜ばかりでなく、牡蠣やウサギ、鴨、ホロホロ鳥もところ狭しと並んで、このマルシェが地元の人に愛され続けいるのが伺える。土曜の9:00前と言うこともあり地元の人の姿はまだまばらだが、お店の人は既に元気で、親切、丁寧に旅人を迎えてくれた。。メルシー・ムッシュ!

■ ラ・メゾン・デュ・ショコラのチョコエクレア  LA MAISON DU CHOCOLAT
( 52,RUE FRANCOIS-1ER 75008  TEL:01 47 23 38 25 )
組長が昨日買いこんだ「1本」のエクレアを移動中のバスの中で試食。「切り分けることができないので、皆一口ずつ食べてね!」の号令に誰も反抗せず、バスの中は間接キッス状態。とは言え、馬鹿ウマ! 超うま! さすがフランスでもトップクラスのチョコレート屋さんが自信を持って売っているだけのことはある。中のチョコレート・カスタードクリームの風味と滑らかさ、シューの焼きこみ、チョコレートの上掛けどれを取っても一流。これを美味しいと知っている組長もさすが。さすが我らが組長。この旅行が終わっても組長についていきまーすぅ!
* ふふふ、選んだのは私だけど、買ってくれたのはアシスタントのKodamaです。by組長

■ ジュラール・ミュロ GERARD MULOT
  76,RUE DE SEINE 75006  TEL:01 43 26 85 77  
まだ、朝早いというのにお店は活気づいている。バゲットを袋いっぱいに買い込んでいくひとを見て、感心。そんな忙しいなかで、ミュロさん自らが丁寧に工房を案内してくれた。チョコレート、ケーキ、パン、惣菜(キッシュ、テリーヌなど)をお店の裏側ですべて作っていて、日本人の研修生の姿もちらほらと。新作のマカロンの試食もさせてくれた。バジルとパッションフルーツ!マカロン生地にバジルが混ぜ込んであり、パッションフルーツのジャムがはさんである。すごい!バジルをマカロンに使う発想、バジルとパッションフルーツの組み合わせ、マカロン本来の歯ざわり&風味どれも完璧。心動かされるお菓子にまたひとつ出会うことができ、感謝!感謝。レンズ豆のテリーヌ、色付けしたココナッツでおおわれたカラフルなトリュフなど、どれも目を引くものばかり。もうトランクには空きスペースがないというのに、まだまだいろいろと買いこんでしまう。ミュロさんはじめお店のひとの温かい人柄と、常に新しいものを生み出している姿勢がこのお店の繁盛に繋がっていることをひしひしと感じた。
 
■ ラデュレ  LADUREE
  75,AVENUE DES CHAMPPS ELYSEES 75008  TEL:01 40 75 08 75
シャンゼリゼ通りにある洗練されたラデュレでお昼ご飯。すでにこの旅行でいイヤと言うほどパンを食べているのに、3種のデニッシュをあっさりと食べてしまう。それほどに美味しいということ? もう体はフランス人になっているのかも・・ ルピー・グレープフルーツとオレンジのジュース、フランスの美味しい発酵バター、ジャムとラデュレ名物のマカロンと盛りだくさん。昨年の新作:カンゾウのマカロン(まっ黒!)もあり、ジュラール・ミュロのとの違いを談義することしばし。食後、店長さんが店内を案内してくれた。私たちが食事をした2階の各部屋を案内してくれ、スペースに広さに圧倒されるだけでなく、各部屋の名前はナポレオンの愛人の名前となっているとのことに感心。店内見学も終わりかけているころ、その一室を借りているというマダムが登場!!!、パリ社交界にも顔を出しているような洗練されたマダムの出現に、全員納得(!?)。残った時間で1階のケーキショップを散策。ローズのサント・ノーレに思わずうっとり。この感激を誰かと分かち合いたい、できれば最愛のあのひとと・・(笑)
* こらこら。食べ物が恋人じゃなかったっけ? by組長

■ サロンドショコラ 10ER SALON DU CHOCOLAT
PARC DES EXPOSITIONS PORTE DE VERSAILLES 75015  TEL:01 40 72 51 62
会期:2004年10月28日から11月1日まで
チョコレート好きなら誰もが一度は訪れたいと思うチョコレートの万博:サロンドショコラ。すごい賑わいだ!大人も、子供も! ブルターニュをのんびりと旅してきた我々にとっては、驚くべき人口密度。まるで、東京の通勤ラッシュのよう、まだ東京のほうが空いているかも。。。チョコレートが本当に人類に愛されているのが分かる。今年で10年目となるこの博覧会は、チョコレートを素材としたあらゆるものが陳列されている。飲み物のショコラ・ショー(ココア)なんて当たり前、チョコレートを題材にしたファッション・ショーもここ10年で自然な存在となり、チョコレートのボディー・クリームまで置いてある?テレビでも広く取り上げられており、街中にも大きなポスターが貼られている。「今年もサロンドショコラに行かないと!」というある種義務めいた、そして遠足に行くときのようなワクワクする気持ちに昨晩はさせられた。東京ドームほどの会場には140あまりのブースがあり、企業やお菓子屋さんが出展している。あまりに広すぎて迷子になりそう!「一時半にメリーさん、3時にルルーさん、5時にメゾンドショコラ!」を合言葉に、各自散策に回る。

■マダム・セツコ MADAME SETSUKO
東京都大田区大森西17−1−14 TEL:03?3763−5115
「1時半にメリーさん」の合言葉で集まったのがここマダム・セツコ。日本で有名なあのメリー・チョコレートが母体となっている。日本からこのサロンドショコラに殴りこみ(?)をかけたマダム・セツコさんで先ずはお話を聞くことに。今回の視察旅行でここのパティシエお二人が参加していることもあり、彼らの上司にあたる社長さんより色々とお話を伺うことに。ブランド名を「マダム・セツコ」とした由来や戦略、フランス進出への意気込みなど丁寧に教えてくれた。さすがに、世界を視野に事業展開しているひとの言うことは違う、、と感心。「これからは、女性が社長になる時代ですよ」とリップ・サービスもあり、ここまで事業を広げてきた方の紳士的な人柄に惚れ惚れする面々。ちなみみに、セツコさんは社長さんの奥様、和服を見事なまでに着こなし日本の古き良き時代を彷彿させ、思わずうっとりするほどのマダム。30年後はセツコさんのようになりたいと思うほど素敵な方。それにしても、ブランド名を奥様の名前にするなんて、羨ましい限り。。ご馳走様でした。

■ルルー LE ROUX
18,RUE DE PORT MARIA 56170 QUIBERON   TEL: 02 97 50 06 83
えっ!、あのルルーさんに会える?! 信じ難い状況になり、ほとんどパニック状態! ルルーさんの工房に行ったときは、もうルルーさんがパリ(サロンドショコラ)に出発して、工房には辿り着いたものの、誰もいないという状態でちょっとしょげていた我々、沿道はるばる来たと言うのに。。。こんなことってあり!? と思いきや、ここ:サロンドショコラでルルーさんに会え、しかもデモンストレーションまでしてくれるとのこと。感謝、感激、雨あられ・・。「1969年に家内と結婚し、その後親のやっていたお菓子屋さんを引継ぎ・・」とストーリー・オブ・ルルーが始まる。そうかと思えば、洗面器のような大きな器に入ったチョコを見せ、チョコレートのテンパリングを始めたよぉ!・・だけど、手にはドライヤー! ドライヤーで温度計も使わずに見事に調整(プロだったら当たり前?)。でも、ドライヤーは髪の毛を乾かすもので、チョコを適温にする道具ではないよね。。。こんな既成概念にとらわれない発想が、塩味バターキャラメルのヒットに繋がったのかも、、なんてことを思いながら、プロのトリュフ・コーティングの技をしばし観覧。出来立てのトリュフ、あの有名な塩味のキャラメルを試食。至福の至りとはこのこと!? 「これはそば粉の入ったガナッシュ」と新作らしきものを見せてくれる。「どうやってそば粉をガナッシュに混ぜ込むの?」と聞けば、、「うむ〜」と渋ったあとで「抹茶と同じ!」とのこと。そば粉は抹茶と違って、火を通さないといけないと思うんだけどぉ〜と頭の上にハテナマークが浮かびあがる。。。。こんな気さくなルルーさんを長年支えてきたマダムは何と納豆好き。誰からもらったのか解らないが、納豆を嬉しそうに我々に見せる。およそ納豆が不似合いな美しいマダムが、水戸納豆3個パックを手に登場したのだから、一同唖然!言葉を失うとはこのことだ。ちなみに、塩味のキャラメルの作り方は、ルルーさんご自身と娘さん、その旦那さんしか知らないそうだ。企業秘密だって。ルルーさんとの別れを惜しむかのように、最近出版したルルー本にサインをしてもらい、それぞれツーショット写真を撮り、後ろ髪を引かれる思いで、終演。

■ラ・メゾン・デュ・ショコラ
昨日、ラ・メゾン・デュ・ショコラのパスカルさんが「じゃー、明日サロンドショコラのデモにおいでよぉ」と言ったのを鵜呑みに、ラ・メゾン・ド・ショコラの「チョコレートのこだわり」を切々と謳う講演に一等席で参加。パスカルさんちゃんと覚えていてくれて、声をかけてくれた。パスカルさんの見事なプレゼンテーションに圧倒!「うぅ〜」、「えーっと」の類もなく流暢にチョコレートに対するこだわりを熱く話す。講演の合間には、自慢のトリュフの試食をお盆に乗せカッコイイお兄さんが客席内を回ってくれる。既にイヤと言うほどチョコレートの試食をしているのに、お腹の気持ちとは反対に、頭が試食チョコに手を伸ばさせてしまう。う〜ん、これがまさにチョコの魔力というものなのね。

■ 最後の晩餐:ラ・サルラデ LA SARLADAIS
2,RUE DE VIENNE 75008  TEL:01 45 22 23 62
今晩はみんなでゆっくりと食べられるフランス最後の夕飯。組長がパリ在住の組員(!)の力を借りて(まさに、総力結集!)お店選びをしたペリゴール地方の郷土料理のお店へ。サンラザール駅がらほど近いところあるけど、N.Y.のように碁盤の目になっていないパリではちょっとひとりで行くには無理そうなところにお店がある。閑散とした住宅街の一角。まず初めに出てきたのが、ポークコンフィ!「豚肉をじっくりとゆっくりと脂で煮たものですかぁ」と思いながら口をつけ始める。柔らかいばかりでなく、塩加減も丁度よい。昼間、甘いものを食べ過ぎたせいかどんどん胃に入っていく。この調子でいけば、次の「カスレ」も完食!できるかも。。大きな陶器の器に盛られたカスレが登場。カスレとは鴨のコンフィやソーセージを白インゲン豆とじっくりオーブンで蒸し焼きしたもの本来はトゥールーズ、カルカッソンヌ、カステリノダリーの名物だが、ペリゴール地方でも食べられ、それぞれ微妙に肉の材料が違ってくる。素朴な家庭料理だが、こうしてレストランであらたまって食すのもいいものだ。表面のパン粉がこんがりときつね色に焼き上げられている。ギャルソンがひとり分に取り分けてくれる。総勢13名強のカスレの量は半端でなく、地元のお客さんもその取り分け作業をおもしろそうに見ている。確かに、あまりの量に全部食べるのは無理・・と弱気になってくる。豆が非常に柔らかく、比較的あっさりタイプの仕上がり。全体的に薄味なので、ソーセージ自体がもつ独特の風味が引き立っている。鴨のモモ肉も柔らかくて美味しい。さて、次はデザートだ!薄いパイ生地にりんごがたくさんはさんであって、コニャックでフランベしてある。フランベ中の皿は超熱いみたい。ギャルソンが命がけでサーブしてくれる。甘いものは別バラとはこのことで、パイのバターの芳醇な香りと自然なりんご本来の甘味と酸味が口の中に広がる。最後はコーヒー。地元の人はすでに家路につき、お店に残っているのは我々だけ。話は尽きないが、そろそろ、我々もホテルに帰りましょうかぁ。
**終わり**

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